最後のG1ホープフルSについてちょこっと。
有馬記念をバチっと当てて今年の競馬は終わり!なんてことも一瞬考えたが、やはり目の前にG1があったらやらないなんて選択肢は脳内から消えてしまうものだ。
さて、2歳G1ホープフルSについて考察していこうと思う。
今年の注目はなんといっても名牝シーザリオの仔、サートゥルナーリア。
血統だけでなく能力も非凡なのは間違いなさそうだ。デビューからの2戦はノーステッキで2連勝。鞍上のミルコもまだ3、40パーセントの力しか出してないと言っている。最終追い切りも坂路を全体時計52.5、ラスト2ハロンを11.9-11.9でまとめる2歳とは思えない動きっぷり。近2走からメンバーレベルは一気に上がり、初輸送とトリッキーな中山がどうかだが、怪物級をも予感させるこの馬にとっては杞憂でしかないだろう。
このサートゥルナーリアに対抗できる馬はいるのか。
対抗馬として注目されているのは、近走3連勝、重賞2勝のニシノデイジー。地味な血統に地味な牧場、不安視される鞍上のせいで走っても走っても人気しないが、能力はメンバー最上位なのは間違いない。ハービンジャー産駒自体、小回りの中山+最終週のタフな馬場は合いそうだし、ここも好走が期待できる。ただ今の中山の馬場で最内枠がどうか。鞍上の腕にかかっているだろう。
ブレイキングドーンも有力馬の一角。前走京都2歳Sは、個人的に2歳最強馬でドゥラメンテ級だと思っているクラージュゲリエと直線合わせる形で接戦を演じた。しかも、ブレイキングドーンは休み明け+18kg。叩き2走目になるここを絞って来たら前走以上のパフォーマンスは必至だ。最終追い切りも前走に比べてかなりいい状態にみえる。軽い馬場の方がが合いそうなヴィクトワールピサ産駒というのが不安点ではあるが前走の粘り強さをみたらそこも大丈夫そうで、期待したい1頭。
未勝利、紫菊賞と連勝中のアドマイヤジャスタも素質馬。ノーザン×ルメールの黄金コンビでここも上位には食い込んできそう。
ハイレベルと言われている東スポ杯で接戦を演じたヴァンドギャルドもCデムーロ継続騎乗で面白い。
穴どころで期待したいのはキングリスティア。新馬戦を勝って中一週での出走にはなるが、その新馬戦のパフォーマンスがかなり高い。ハナを切って逃げる展開で、道中で人気のルデュックに絡まられるも、自分のペースを崩さず、終いの2Fを11秒台でまとめて後続を放す好内容。最終追い切りでは陣営も前走以上に気合が乗っていると話しており、ローテや血統的に人気がしないなら狙っていきたい。
タフな2歳戦で、差しが決まりやすいこの舞台ではジャストアジゴロにも期待したい。ここ2戦は2000mを走って安定した上りを使えているし、中山巧者の鞍上。人気がないなら抑えたい1頭。
◎サートゥルナーリア
◯ブレイキンドーン
☆キングリスティア
☆ジャストアジゴロ
サートゥルナーリア以外は混戦模様で、何が来てもおかしくなさそう。
筆者はサートゥルナーリアから穴へ流す形で馬券を組んで行こうと思う。